このウェブサイトはご利用の端末での閲覧に対応していません。
This website does not support your device.

志賀海神社~周辺のみどころ

記事Mar. 22nd, 2021
訪れた神社の詳細についての備忘録。志賀海神社は博多湾に浮かぶ志賀島に鎮座する、海の主宰神である綿津見三神を祀る神社です。全国にある綿津見神社と海神社の総本社でもあります。志賀海神社の周辺のみどころを紹介。
訪れる時は公式の情報を確認してください。
訪れる時は公式の情報を確認してください。

金印公園

金印公園は志賀島の南西部にある公園で、天明4年(1784年)に金印が発見されたと伝わる場所です。農作業中に偶然発見された金印は筑前藩主である黒田家に代々伝わり、1978年に福岡市に寄贈されました。翌年から福岡市美術館に展示され、1990年からは福岡市博物館に展示されています。

金印公園

一般に「金印」と呼ばれる漢委奴国王印は西暦57年に後漢の光武帝が倭国の使者に与えたとみられる純金製の王印です。志賀島ではこの金印以外にこの時代の遺構が発見されていないためなぜ金印が志賀島で発見されたのかについてはわかっていません。なお、出土の詳細地点については諸説あります。

公園内の最高地点にある展望広場には金印の印影を象った石碑があり、隣には金印のレプリカが展示されています。

金印の石碑
金印のレプリカ

金印公園からは対岸に浮かぶ能古島や多くの船が行き交う博多湾を眺めることができ、夕方には夕焼けをきれいに望むことができます。

金印公園から望む夕日

火焔塚

火焔塚は弘安4年(1281年)の元寇(弘安の役)の際に亀山上皇の命を受けた高野山の僧侶一行が護摩を焚いて博多湾に侵攻した蒙古軍の退散を祈祷したと言われる場所です。蒙古軍が敗走した後に一行が不動明王の火焔形を残していったため火焔塚と呼ばれるようになったと伝えられています。

現在はお堂といくつかの祠が残されています。志賀海神社から潮見公園へ向かう途中の森林の中にあります。

蒙古塚

文永11年(1274年)の元寇(文永の役)と弘安4年(1281年)の元寇(弘安の役)で戦死した蒙古軍兵士の供養のために建てられた供養塔です。張作霖書による讃文の石碑など多くの石碑が並んでいます。

供養塔
石碑

文永の役では志賀島に蒙古軍の船が座礁して捕らえられた兵が処刑されたほか、弘安の役では志賀島に蒙古軍が上陸して戦場になりました。

もともと蒙古塚は現在ある場所のすぐ西側にある石段の上でしたが、2005年の福岡県西方沖地震で倒壊してしまったため現在の場所に再建されました。元の場所には現在は日蓮上人像やクビキレ窟があります。

旧蒙古塚への石段

潮見公園展望台

潮見公園は志賀島の最高地点、標高約170mにある公園です。高さ約10mの展望台があり、九州本土と志賀島をつなぐ海の中道や博多湾、遠くには福岡の市街地を望むことができます。

潮見公園展望台
潮見公園展望台から見た海の中道
潮見公園展望台から見た博多湾

二見岩

二見岩は志賀島の東側の海岸にある2つ並んだ高さ約3.4mの三角形の岩です。

二見岩

片方の岩には波の浸食でできた直径約1メートルの空洞があり、「めがね岩」と呼ばれています。

めがね岩
二見岩に営巣するウミウ

志賀海神社仲津宮

仲津宮は勝馬宮とも言い、志賀海神社の境外摂社です。志賀島北部の勝馬海岸の丘の上にあり、仲津綿津見神を祀っています。

仲津宮

仲津宮の社殿の前庭部には1994年に発見された中津宮古墳があります。神社造営に伴って削平されてしまっていますが、7世紀前半に築造された直径7m、高さ1.5mの円墳で、勝馬を拠点としていた海人族の首長の墓であるとみられています。発掘後に埋め戻されていますが、石室とともに副葬品が発見されています。

仲津宮の社殿

志賀海神社表津宮跡

表津宮跡はもともと志賀海神社があったとされる場所です。志賀海神社はもとは志賀島北側の勝馬浜にある表津宮と仲津宮、沖津宮から成っていましたが、二世紀から四世紀の間に阿曇氏が表津宮を本土に近い島の南側に遷座して現在の志賀海神社になりました。

仲津宮近くの林の中にあり、社殿などはありませんが神籬が作られています。

表津宮跡に作られた神籬
表津宮跡への入口

志賀海神社沖津宮

沖津宮は志賀島北部の勝馬海岸の沖合約100mに浮かぶ沖津島にある志賀海神社の境外摂社です。小さな島の最高地点にある祠に底津綿津見神と天御中主神が祀られています。

沖津宮のある沖津島

通常は歩いて渡ることはできませんが、潮位が低い時には砂州がつながって歩いて渡ることができます。

海の中道海浜公園・マリンワールド海の中道

海の中道海浜公園は九州本土と志賀島を繋ぐ砂州の海の中道にある国営公園です。東西に約6キロメートル、面積約260ヘクタールという広大な敷地に季節の花が楽しめる花畑や遊園地、プール、キャンプ場などがあり、子どもから大人まで楽しむことができます。

開園時間は3月から10月は9時30分から17時30分、11月から2月は9時30分から17時です。入園料は大人450円、中学生以下は無料です。

マリンワールド海の中道は海ノ中道海浜公園に立地する水族館です。“九州の海”をテーマに300種類以上の魚、イルカ、アシカなどの海獣を飼育、展示しています。

営業時間は3月から11月が9時30分から17時30分、12月から2月は10時から17時です。入館料は大人・高校生2350円、小・中学生1100円、幼児600円です。海の中道海浜公園とは分かれています。

一番上へ
トップにもどる
シェアする
シェアする
Facebookでシェアする
ツイート
Google+でシェア
Pocket
はてなブックマーク