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宗像大社と出光佐三
出光興産の創業者で小説『海賊とよばれた男』の主人公のモデルともなった出光佐三は宗像大社を崇敬していたことで知られます。現在の宗像市に生まれた出光佐三は昭和12年に宗像大社辺津宮に参拝した時に荒廃した状況を目の当たりにして心を痛め、宗像神社復興期成会の結成を呼びかけたうえ、私財を投じて宗像大社の再建に尽力しました。この多大な功績を後世に伝えるために宗像大社は出光佐三の名前を刻んだ記念碑の建立を望みましたが、これを頑なに固辞したため宗像大社のどこにも出光佐三の名前は遺されていません。
心字池のそばには出光佐三が献納した灯篭があるほか、第二宮と第三宮の前にある手水石の“洗心”の字とそれぞれの宮の前にある石碑の字は出光佐三によるものです。
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