神生み
島々を産んだ伊邪那岐命と伊邪那美命は次に神々を産みました。初めに大事忍男神を生みました。
続いて家宅六神と呼ばれる六柱の神、石土毘古神、石巣比売神、大戸日別神、天之吹男神、大屋毗古神、風木津別之忍男神を生みました。さらに、自然にまつわる神々を生みます。
まず、伊邪那岐命と伊邪那美命は海を司る大綿津見神、河口を司る速秋津比古神と速秋津比売神を生みます。
また、この時生まれた速秋津比古神と速秋津比売神は海と川を分担する4対の神、沫那藝神と沫那美神、頬那藝神と頬那美神、天之水分神と国之水分神、天之久比奢母智神と国之久比奢母智神を生みました。
次に伊邪那岐命と伊邪那美命は風を司る志那都比古神、木を司る久久能智神、山を司る大山津見神、野を司る鹿屋野比売神を生みます。
また、この時生まれた大山津見神と鹿屋野比売神も山と野を分担する4対の神、天之狭土神と国之狭土神、天之狭霧神と国之狭霧神、天之闇戸神と国之闇戸神、大戸惑子神と大戸惑女神を生みます。
伊邪那岐命と伊邪那美命はさらに鳥之石楠船神、大冝都比売神と火之迦具土神を生みます。鳥之石楠船神は天鳥船、火之迦具土神は火之夜芸速男神や火之炫毗古神とも言います。しかし、次に火の神である火之迦具土神を産んだ時に伊邪那美命は火傷を負い、病床に伏してしまいます。