天照大御神と須佐之男命の誓約
伊邪那岐命に追放された須佐之男命は最後に姉の天照大御神に会ってから根之堅洲国へ行こうと思い、高天原へ昇ります。すると山や川が荒れ、大地が震えたので、天照大御神は須佐之男命が高天原に侵攻してきたと思い、武装して迎えます。須佐之男命は疑いを晴らすために誓約をしようと提案しました。
まず、天照大御神が須佐之男命の十拳剣を天真名井の水ですすいで噛み砕いて吹き出します。するとその息の霧からは多紀理毘売命、市寸島比売命、多岐都比売命の三柱の女神が生まれました。続いて、須佐之男命が天照大御神が髪につけていた勾玉を天真名井の水ですすいで噛み砕いて吹き出すとその息の霧からは五柱の男神が生まれました。
須佐之男命は自らの十拳剣から生まれたのが穏やかな女神だったことから潔白が証明され、自分の勝ちだと宣言し、高天原に入る許しを得ます。