表参道を歩き三峯神社にたどりつきました。参拝し境内をめぐります。
三峯神社は埼玉県秩父市にある神社で、秩父神社、宝登山神社とともに秩父三社の一社です。日本武尊が景行天皇に東征に遣わされた際にこの三峰の地の山川が清く美しい様子を見てこの国を産んだとされる伊弉諾尊、伊弉册尊を偲んで二神を祀るお宮を造営したのが始まりといわれています。山犬信仰の神社としても昔から知られています。
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遥拝殿から続く階段を降ります。
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すぐ目の前に現れるのは随身門です。
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随身門の前にも狛犬に代わり狼像が鎮座しています。
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対になる狼像。
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現在の随身門は1792年に再建されたものです。元の随身門は1691年に建立され、当初は拝殿の正面にあったと伝えられています。
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随身門の前にある社号標。
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扁額の字は雪斎の号で知られる伊勢長島藩第5代藩主増山正賢によるものです。随身門は「三峯神社創建1900年、月観道満山主入山500年記念事業」で2004年に漆塗替えと修理が行われて美しく蘇っています。
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随身門には1対の随身像が安置されています。随身像はお寺の仁王像と同じ役割を持ち、神に仕えて神を守護します。門の左右にそれぞれ安置され、こちらは左の随身像です。
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随身門に安置される随身像。こちらは右の随身像です。
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随身門の裏側。
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参道を進んでいきます。
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参道の途中には妙法ヶ岳山頂にある奥宮への参道入り口があります。この参道は三ツ鳥居前と三峰駐車場の横を通りその先の登山道につながります。
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左側の道を進んでいきます。
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この石段を上がっていくとついに本殿です。
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正面から。石段の左右には狼像が鎮座しています。
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左側の狼像。
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石段を上がった先には青銅鳥居があります。1845年に建立された青銅製の明神鳥居です。現在の東京都江東区の竪川講中から奉納されたもので、荒川を筏で曳いて運んできたと伝えられています。
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青銅鳥居に掲げられた神額。
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青銅鳥居の傍らには手水舎があります。1853年に建立されたもので精巧な龍の彫刻が目を引きます。
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通常は多くの神社のように柄杓で水をすくって身を清めますが、冬季は配管の凍結を防ぐために水が止められているので祓串で身を清めます。
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青銅鳥居の横には目を引く赤色の飾り灯台があり、これは八棟木灯台と呼ばれています。1857年に建立された高さ6mの木製の飾り灯台です。“灯篭”ではなく航海用のもののように“灯台”なのですが、目的などはわからないようです。
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青銅鳥居をくぐるとさらに石段があり、のぼると拝殿、その背後に本殿があります。
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拝殿前から見下ろした境内。
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1800年に建立された入母屋造の拝殿は美しく色鮮やかな彫刻で覆われています。
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横から見た拝殿とその後ろの本殿。拝殿と本殿も「三峯神社創建1900年、月観道満山主入山500年記念事業」で2004年に漆塗替えと修理が行われています。
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本殿は一間社春日造です。
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拝殿左側の敷石には水をかけると龍が浮かび上がる石畳があり、“敷石の龍神”と呼ばれます。この龍は辰年である2012年に突如出現したそうです。
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拝殿を左側から。
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拝殿の左側にある授与所へ向かいます。
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御朱印をいただきました。
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境内を眺めます。立派な御神木がそびえます。
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御神木は触れることができるようになっています。こちらは拝殿の左側。
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立派な杉の木です。
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拝殿の右側の御神木です。
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こちらも立派です。
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右側の御神木のそばには祓戸があります。祓戸は祓を行うための場所です。
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屋根のある休憩所があります。
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こちらは神楽を奉納するための神楽殿です。この神楽殿は1908年に奉献されたものです。
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反対側から眺めた境内。
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拝殿の右側には摂社と末社が並びます。
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拝殿に近いものから見ていきます。祖霊社には開山以来の歴史の祖霊が祀られています。
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大きな社殿があるのは国常立神社で国土形成の神である国常立尊が祀られています。
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こちらは三峯神社を創建したとされる日本武尊が祀られる日本武神社。
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天照皇大御神、豊受姫大神が祀られる伊勢神宮は他とはだいぶ雰囲気が違う社殿です。
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たくさんの末社が並びます。
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徳川家康を祀る東照宮のように少し大きい末社もいくつかあります。
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摂社と末社を過ぎると随身門の横を通る道へ続いていきます。
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木々の間から見える美しい随身門。
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随身門の横を過ぎると日本武尊の銅像へと続く道があります。
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階段を上がっていきます。
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階段の傍らには極真空手の創始者である大山倍達の碑が建てられています。大山倍達は何度も三峯神社で山篭りの修行をしています。
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階段を登りきると日本武尊の銅像があります。
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日本武尊は三峯神社を創建したとされ、この銅像は本体は5.2m、地上からは15mの高さがあります。
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また階段を降りていきます。
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拝殿の前に戻ってきました。
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拝殿の左側にある建物。
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ここをくぐっていきます。
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こちらは宿坊の興雲閣です。宿泊の他、日帰り入浴ができる温泉の三峯神の湯があります。
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興雲閣の前には小教院があります。小教院はもともと観音像が安置される仏堂でしたが、明治の神仏分離を経て現在は喫茶店となっています。一日20個限定の特製コーヒーゼリーで知られています。
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興雲閣と小教院を過ぎていきます。
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森に囲まれた道を進んでいきます。
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少しすると納所があり、この上の斜面には“えんむすびの木”と呼ばれる御神木があります。
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ヒノキとモミの木が寄り添うように立っていて、この御神木に祈願すると恋愛成就や夫婦円満にご利益があると言われています。
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えんむすびの木を過ぎると遠宮、もしくは御仮屋と呼ばれる社があります。
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遠宮の先も道が続きます。この先には以前は三峰ロープウェイの乗り場がありましたが2007年に廃止されてしまいました。三峰ロープウェイ跡の先は裏参道と呼ばれる登山道になっていて表参道の登山口がある大輪バス停の少し先にある岡本バス停まで続きます。裏参道は昔三峯山へ物資を運ぶ馬が通る道でした。
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遠宮の下にも降りていく階段がありますが荒れていて通れなくなっています。
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遠宮へのぼっていきます。
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少し急な石段を登っていくと遠宮があります。遠宮の鳥居は2015年に奉献された比較的新しいもので硬質塩化ビニール製です。
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日本武尊がこの三峰の地にたどり着いた時に道案内を務めたのが狼とされ、狼はその忠実さと勇猛さによって神の使い、眷属に定められました。通常眷属は神に代わって神の意志を伝える存在ですが、三峯神社では御眷属様やお犬様と呼ばれ神として崇められています。御眷属様は深い山中に身をひそめているとされているため、祀るための仮のお宮としてこの御仮屋が設けられています。
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遠宮の前にはいくつかの狼像が鎮座しています。こちらは左側です。
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遠宮の右側。
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遠宮の右側にも石段があり、もとの参道に戻ることができます。
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また戻っていきます。
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再び境内を眺めます。
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青銅鳥居を再びくぐり、石段を降りていきます。
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青銅鳥居と社殿を振り返ります。
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随身門が見えてきました。
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随身門をくぐり、右へ向かいます。参道には昔交番として使われていた建物が残ります。
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この道は正参道で、今訪れるほとんどの参拝者はこの参道から訪れます。たくさんの講から奉献された石碑が並びます。
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正参道の入り口となる三ツ鳥居が見えてきました。
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正参道の入り口には三峯山博物館があり、三峯山の信仰にまつわる品や宝蔵に収められていた宝物、秩父宮家御下賜の品が収められています。
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三ツ鳥居は1つの鳥居の両側に小さい鳥居を1つずつ組み合わせた珍しい様式の鳥居です。
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三ツ鳥居に掲げられた神額。
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正参道の社号標。
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三ツ鳥居の前にも狛犬に代わり狼像が鎮座しています。こちらは右側。
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左側の狼像。
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三ツ鳥居の傍らに掲示された三峯神社の由緒。上から狼がのぞきます。
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三ツ鳥居の前には茶店があり、食事をとることができます。
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少し先にももう一軒あります。
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ユーモアのあるおばあちゃんが会計をしてくれた一軒目の茶店で秩父名物のわらじカツ丼をいただきます。
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この茶店のわらじカツ丼は以前西武鉄道のCMでも登場しました。今回はいただきませんでしたが、わらじカツ丼以外にも秩父名物のみそおでんやくるみ汁ざるそばもあります。
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奥秩父の山々を眺めながら腹を満たします。
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三ツ鳥居から坂を下りていきます。
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三峰駐車場が見えてきました。バス停もこの駐車場にあります。
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西武秩父駅への急行バスが来ています。バス停の前には比較的新しい公衆トイレがあり、西武秩父駅までは1時間以上かかりますので利用しておくのがお勧めです。
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バスに乗り込み三峯神社を後にします。
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バスはゆっくりと急坂の山道を下っていきます。
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途中で道は二瀬ダムの上を通ります。
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30分ほどでバスは表参道鳥居の脇を通っていきます。バスは西武秩父駅へ走り続けます。
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