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天宇受賣命と猿田毘古神

記事Nov.2nd, 2020
天孫降臨の後の天宇受賣命と猿田毘古神の話。
史料によって解釈が異なる場合があります。
史料によって解釈が異なる場合があります。

物語

天宇受賣命と猿田毘古神

葦原中国あしはらなかつのくにへ降臨した日子番能邇邇芸命ひこほのににぎのみこと天宇受賣命あめのうずめのみことに先導してくれた猿田毘古神さるたひこのかみを、お前がその名を明らかにしたのだから送り届けるように命じました。そして、猿田毘古神さるたひこのかみに仕え、その名前を負い猿女君さるめのきみと呼ばれることになりました。

猿田毘古神のその後

猿田毘古神さるたひこのかみ阿邪訶あざかで漁をしていた時、猿田毘古神さるたひこのかみ比良夫貝ひらぶがいに手を挟まれて溺れてしまいました。この時、猿田毘古神さるたひこのかみが海の底へ沈む時に底度久御魂そこどくみたま、吐いた息が泡になった時に都夫多都御魂つぶたつみたま、その泡が水面で弾けた時に阿和佐久御魂あわさくみたまの三柱の神が生まれました。

天宇受賣命と海鼠

天宇受賣命あめのうずめのみこと猿田毘古神さるたひこのかみを送って帰ってくると大小さまざまな魚を集めて天津神あまつかみのも御子みこに仕えるかを問いました。ほとんどの魚は仕えると答えましたが、海鼠なまこは何も答えませんでした。怒った天宇受賣命あめのうずめのみことは、この口が答えぬ口かと言って小刀で海鼠なまこの口を裂いてしまいました。それで今も海鼠の口は裂けています。また、しまの初物の海産物が宮廷に献上される時は、猿女君さるめのきみに賜ることになりました。

用語

登場する神様

日子番能邇邇芸命ひこほのににぎのみこと
天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命あめにきしくににきしあまつひこひこほのににぎのみこと邇邇芸命ににぎのみこととも。葦原中国を治めるために降臨した天照大御神の孫。
天宇受賣命あめのうずめのみこと
岩戸隠れの時に舞い歌った。邇邇芸命に随って降臨した五伴緒の一柱。芸能の神。
猿田毘古神さるたひこのかみ
天孫降臨の時に邇邇芸命を先導した国津神。道の神、旅人の神。天狗の原形とする説がある。

猿田毘古神が溺れたときに生まれた神

底度久御魂そこどくみたま
猿田毘古神が海底に沈んだときに生まれた。
都夫多都御魂つぶたつみたま
猿田毘古神の息から泡ができたときに生まれた。
阿和佐久御魂あわさくみたま
猿田毘古神の息から泡が水面で弾けたときに生まれた。

登場する場所

葦原中国あしはらのなかつくに
高天原と黄泉国の間にある地上の世界。
阿邪訶あざか
現在の三重県松阪市にある阿坂あざか
しま
志摩国しまのくに。現在の三重県志摩市や鳥羽市などの周辺。

他の用語

比良夫貝ひらぶがい
貝の怪物。ツキヒガイやタイラギなどとする説がある。
天津神あまつかみ御子みこ
天津神の子。ここでは邇邇芸命のこと。
海鼠
ナマコのこと。
史料によって解釈が異なる場合があります。
史料によって解釈が異なる場合があります。
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