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摂社と末社

May 25th, 2021
神社の境内にある小さな神社、摂社と末社について。

“摂社”と“末社”とは?

摂社せっしゃ末社まっしゃは神社の本社に付属する小規模な神社のことです。

摂社と末社の区別については厳密な決まりはありませんが、多くの場合は本社の祭神に所縁のある神を祀る神社が摂社、それ以外が末社とされます。多くの神社では有名な神社の祭神の分霊を末社に祀っています。

なお、戦前の近代社格制度のもとでは本社の祭神の后神や御子神等の系譜的に連なる神や祭神の荒魂、地主神など特別な由緒がある神を祀る神社のことを摂社、それ以外を末社としていました。

格式は摂社が本社に次いで高く、末社よりも上位に置かれます。また、神社によっては本社の祭神と特別関係の深い神を祀る神社を摂社よりも上位の別宮べつぐうと称しています。

摂社と末社を総称して摂末社せつまつしゃとも言い、多くの場合は本社の境内にあることから境内社けいだいしゃとも呼ばれます。

摂社と末社は本社からは離れた場所にある場合もあり、境内の外にある摂末社は境外摂社けいがいせっしゃ境外末社けいがいまっしゃ、もしくは総称して境外社けいがいしゃと呼ばれます。

摂末社の形態

摂末社の形態は大小さまざまですが、多くの場合祀られる神と本社の祭神との関係や格式によって社殿の規模が変わり、一般的には摂社は本社の社殿よりも小さく、末社は摂社より小さいです。ほとんどの摂末社は比較的小規模で、小さな祠であったり、一つの社殿に複数の摂末社が祀られていることもあります。

しかし、本社のものとは別に鳥居や手水舎、授与所などがあって小さな神社と同等の規模を持つの摂末社もあります。また、本社に匹敵する大規模な社殿を持つ摂末社もあります。

摂末社の例

太宰府天満宮の末社
宗像大社境外摂社・御嶽神社
筥崎宮の末社
志賀海神社末社・磯崎社
太宰府天満宮末社・中島神社
太宰府天満宮末社・天開稲荷社
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